糖質スローオンとは? その痩せるしくみと具体的な方法

      2016/11/03

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糖質制限ダイエットは、簡単に痩せられると人気ですが・・・

リバウンドしやすかったり、便秘になったりして大変。

ところが、「糖質スローオン」なら糖質を食べても痩せられるんです。

「糖質スローオン」とは?

管理栄養士の高橋さんに聞いてみました。

糖質を食べるとどうなるの?

「糖質スローオン」ってどんなダイエット法なんですか?

「その前に、糖質を食べると何が起こるかを説明しましょう。

糖質を食べると、お腹の中で消化・分解されて、ブドウ糖になりますよね。

ブドウ糖は、お腹から体内に吸収されて、血液といっしょに体中を巡ります。

血液の中のブドウ糖の濃度が血糖値

このように、ブドウ糖は全身を回って、生命活動のエネルギー源として使われるんですね。」

糖質は、体を動かす大事な燃料なんですね。

でも、なぜ糖質が脂肪になってしまうんですか?

糖質が体脂肪になるしくみ

「糖質というのは、消化・吸収されやすい栄養素なんです。

ですから、糖質を食べると血糖値が急激に大きく上がるんですね。

でも、血糖値が一定値以上に上がってしまうと、命に係わる危険な状態になってしまうんですよ。

そこで、身体や脳を動かすのに必要な量より血糖値が上がってしまうと、血液中のブドウ糖を中性脂肪に変えて、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えるようになるんです。

これが体脂肪ですね。」

糖質を同じ量だけ食べても、血糖値の上がり方が急だと、体脂肪になってしまうということなんですね。

では、血糖値がそんなに高くない状態では、どうなんですか?

血糖値が低い状態だと体脂肪が燃焼されやすい

「血糖値が高くない状態のときは、逆に体脂肪からブドウ糖がつくられます。

血糖値が高くないと、すい臓からグルカゴンというホルモンが分泌されて、褐色脂肪細胞という細胞のはたらきを活性化するんですね。

褐色脂肪細胞には、脂肪を作ったり分解したり、ためこんだりする機能があるんですが、活性化するとリパーゼという脂肪分解酵素を出すんですよ。

リパーゼは、体脂肪を分解して、遊離脂肪酸という燃焼されやすい形にしてくれるんです。

この状態で、体脂肪を燃焼させやすい有酸素運動を行うと、脂肪が燃焼されて体脂肪が減っていくんですね。

燃焼されなかった遊離脂肪酸は、また体脂肪に戻ってしまいますので、有酸素運動をすることが大切なんですよ。」

つまり、血糖値を一定値以上にあげないようにすれば、脂肪燃焼効果も期待できるというわけですね。

では、血糖値を激しく上昇させないようにするには、どうすればいいんですか?

糖質スローオンにする簡単な方法

「血糖値を急に大きく上げないようにすることを、『糖質スローオン』と呼んでいます。

糖質スローオンにする基本は、ベジタブルファースト

食事の最初に野菜を食べるんですね。

でも、野菜ならなんでもいいってわけではなくて、水溶性食物繊維が豊富にふくまれていることが大切なんですよ。

豆類やごぼう、海藻類、きのこ類がおススメです。」

なるほど、食事の最初にゴボウサラダとか、ひじきの煮物なんかを食べるといいんですね。

でも、なんで水溶性食物繊維を最初にとると「糖質スローオン」になるんですか?

糖質スローオンになるしくみ

「水溶性食物繊維っていうのは、水に溶けると体積が数十倍に膨らむんです。

その上、ネバネバしていますから、お腹の中でゆっくりと移動するんですよ。

また、水溶性食物繊維は人間には消化できないので、そのままの状態で緩やかにお腹の中を移動するんですね。

ですから、最初に水溶性食物繊維を食べておくと、お腹の中は大渋滞になるんです。

後から糖質を食べても、なかなかお腹の中を移動できないので、消化も吸収もなかなか進まない。

また、水溶性食物繊維は、お腹の中で糖質を包み込んで、糖質が消化されるのを妨害してくれるんですよ。

さらに、脂肪分についも、水溶性食物繊維が周りを包み込んで、消化を妨害してくれちゃうんですね。

つまり、脂肪分の吸収も抑えてくれるんです。」

水溶性食物繊維には、糖質スローオン効果だけでなく、脂肪分の消化・吸収抑制効果も期待できるんですね。

すごいです。

では、どれくらいの水溶性食物繊維をとればいいんでしょうか?

どれくらい食べればいいの?

「厚生労働省の『日本人の食事摂取量基準』では、1日にだいたい20gの食物繊維をとることを目標とすべきだとしています。

これは、不溶性食物繊維も含めた量ですね。

実は、食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を、1:2の割合でとるのが理想的だとされているんですよ。

ですから、水溶性食物繊維の1日の目標値は、だいたい6~7gくらいということになります。」

現代人の食物繊維摂取量は、目標値の半分程度なのだそうです。

それもそのはず、目標値をクリアするには、水溶性食物繊維が豊富だとされる納豆でも、毎食2パックずつ、1日に6パック食べなければならない量です。

ですから、充分な量をとるのは結構たいへんかもしれませんね。

食物繊維のサプリや健康補助食品をうまく活用する必要がありそうです。



 

 

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