炭水化物って必要? 糖質オフの危険性とは

   

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糖質制限ダイエットは危険・・・。

そんなふうによく言われますよね。

でも、炭水化物は、タンパク質や脂質のように体の一部になるわけではない。

炭水化物ってホントに必要なの?

管理栄養士の高橋さんに聞いてみました。

糖質は消化吸収されたあとどうなる?

まずは、炭水化物という栄養素が、身体でどのように使われているのかを教えてください。

「糖質っていうのは、身体を動かしたり脳を働かせるのに必要な、エネルギーの源なんです。

タンパク質も脂質もエネルギー源になりますが、体の中で使われるエネルギー源の半分以上は、糖質でまかなわれているんですよ。

お米や小麦のような炭水化物は、お腹の中で分解されて、ブドウ糖になるんです。

ブドウ糖は、小腸で吸収されて血流にのって全身を巡り、エネルギー源として利用されるんですが・・・

余った分は、グリコーゲンという物質にされて、肝臓などに貯蔵されるんですね。

でも、貯め込めるグリコーゲンはそんなに多くないんですよ。

そこで、さらに余ったブドウ糖は中性脂肪にされて、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられるんです。」

だから、糖質はとりすぎると体脂肪になって太りやすいんですね。

ところで、糖質以外にも、タンパク質や脂質もエネルギー源となるということでしたが・・・

太りやすい炭水化物をとる必要性はあるんでしょうか?

血糖値を上げるのは糖質だけ?

「糖質をとると、ブドウ糖に分解されて血液といっしょに体中を巡ると説明しました。

この、血液内のブドウ糖の濃度が、血糖値です。

つまり、炭水化物を食べると血糖値が上がるんですね。

タンパク質や脂肪分をとっても、血糖値はほとんど上がりません。

血糖値を上げるのは、糖質だけなんですよ。」

ブドウ糖になるのは炭水化物だけですから、血糖値を上げるのが糖質だけというのはわかります。

それが、炭水化物の必要性とどのような関係があるんですか?

インスリンがないとタンパク質が作られない

「血糖値が上がると、インスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンには、ブドウ糖をグリコーゲンや中性脂肪に合成させる働きがあるんですよ。

またそれだけではなく、筋肉がブドウ糖、つまりエネルギー源を取り込むのを促したり・・・

筋肉に、その材料であるアミノ酸を運んで、タンパク質を合成させたりもするんですよ。

つまり、インスリンが分泌されないと筋肉が新たに作られないんです。」

ということは、糖質をとらないとインスリンが分泌されず、筋肉も作られないということなんですね。

筋肉が作られないと、どのような問題が起きるんですか?

糖質制限で筋肉が衰えていく

「実は、筋肉っていうのは常に分解されているんです。

筋繊維っていうのは、ちょっと使うとすぐに切れてしまうんですね。

切れた筋繊維は、分解して新たな筋肉に作り替えられるんですが・・・

インスリンがないと、筋肉の材料であるタンパク質の合成が、滞ってしまうんです。

結果、筋肉がどんどん分解されて衰えていってしまうんですよ。」

なるほど、糖質制限すると筋肉が落ちやすいってよくいわれるけど、そういう仕組みだったんですね。

ところで、筋肉が落ちるとどのような問題があるんですか?

糖質制限で心臓が小さくなった?

「筋肉量が減ってしまうと、代謝が悪くなります。

代謝が悪くなると、エネルギー消費量が減って太りやすくなります。

つまり、痩せにくい体質になってしまうんですね。

それから、筋肉というと足や腕の筋肉を思い浮かべると思いますが・・・

実は、心臓胃腸なども筋肉でできているんですよ。

つまり、糖質制限すると、心臓や胃腸も弱っていく危険性があるんです。

実際、糖質制限したら心臓が小さくなった、という事例もあるんですよ。」

そういえば、心筋梗塞になった天海祐希さんも糖質制限していたのだとか。

それから、質制限ダイエットの推奨者で自らも実践していたノンフィクション作家の桐山秀樹さんも、心筋梗塞で亡くなっていますね。

関係性はわからないけど・・・。

では、炭水化物をしっかりとりつつ、健康的に痩せる方法はないんでしょうか?

血糖値をコントロールしてブドウ糖を余らせない

「先ほど、余ったブドウ糖が中性脂肪になると説明しました。

つまり、ブドウ糖が余らないように糖質をとれば、太らないということになりますよね。

ひとつ、たとえ話をしましょう。

雨を想像してください。

同じ雨量でも、1カ月間かけて降るなら、雨水があふれて道路が冠水したり、町が水没したりはしないですよね。

ですが、これがたった1日で降るような集中豪雨だと、町は雨水であふれかえるわけなんですよ。

血糖値もゆっくり上昇するなら、ブドウ糖は余らなくてすむんです。」

ブドウ糖が余らなければ、中性脂肪が増えることもないわけですね。

血糖値が急に上がらないようにするには、食べた糖質がゆっくり消化・吸収される糖質スローオンな食事法が理想的。

糖質スローオンなら、炭水化物をしっかりとりつつ、健康的に痩せることができるというわけだ。

 

 

 

 - 糖質スローオン